おにぎりにっき

多趣味女の自由な日記です!

マヨネーズ

 

幼い頃水泳を習っていて

泳ぐのが好きだった

 

先生にもよくしてもらい、

上手な子たちは子供用ではなく

大人用のプールでも

泳がせてもらえたのを覚えている

 

しかしそのスクールのプールは

25mに満たない長さで学年が上がると

違うスクールへ変わっていく子も多く

私の親も検討したようで

他のスイミングスクールに

見学に行った記憶が残っている

 

だけど最終的に続けられる年齢まで

最初のスクールで水泳を続けた

そのスクールが好きだったというのもあるが

見学に行ったスクールで

ここは絶対に嫌だ、と思った

強烈な記憶が残っている

が理由は今考えるとおかしなものだった

 

そのスクールは25mプールで

先生やコースも多く

教室としては充実していたのだと思う

後に高校の友達などに聞いても

そのスクールに通っていた子は多かった

 

その日私が体験したクラスの担当は

若い金髪の先生

若干ウォーターボーイズ

金子貴俊のようなキャラで

人気の先生のようだった

 

私も実際楽しかったのだが

レッスンが終わった後

先生と他の子供の会話で

私はこのスクールには行かないことになる

 

先生はレッスンが終わった後でも人気で

子供たちに囲まれて話をしている

そんななかで一人の子供がこう言った

 

「先生はなんで金髪なん?」

 

それに対し金髪金子貴俊、

 

「毎日マヨネーズ頭に塗ってるから!!!」

 

 

今思えばなんてことない冗談だ

 

周囲の子供にも大ウケだった

 

しかし子供の地雷はどこにあるのか

わからないものである

私はプールに溶け出すマヨネーズを

想像してしまいとてつもない嫌悪感を覚えた

 

溶け出す油分

溶け切らないマヨネーズ

今でも想像できるのだから

相当嫌だったのだろう

 

もちろん冗談だとわかっていたと思う

そんなことを言い出す人が

嫌だったのかもしれないし

この人なら本当にやりかねないとも

思ったのかもしれない

 

なんてことない一言だったが

私はマヨネーズ先生の元には行かず

元のスクールに通い続けた

 

小学生のときには地域の水泳大会にも

選抜され出場したが

卒業アルバムには飛び込み途中で

シャッターを切られ

カエルのようになっている私と

綺麗に伸びて飛び込みをする同級生の

男の子の写真が並んで掲載された

 

その子はマヨネーズ先生の教え子だった