今年のお盆は多くの人が台風に振り回されたことだろう
我々も例にもれず
台風の影響によるフェリーの運航状況の発表を
固唾をのんで見守り夏休みが始まった
自体が発覚したのは出発の二日前ほど
今年も恋人と北海道ツーリングに行く予定であり
私は暢気にもうすぐ北海道だ~
と台風の影響など気にしていなかった
そして珍しくお昼に連絡を受けとる
「緊急事態」
のんびり屋の彼が珍しく焦っていた
台風を心配しホームページを確認したところ
フェリーの運航可否を8/11、10時ごろに発表すると
掲載されていたとのことだった
私たちのフェリーは8/12、仙台発
絶妙なタイミングだった
本来8/11に出発し仙台に前泊しようかという話にもなっていたが
さすがに発表前に出発するのは無謀だと判断し
8/11の10時の発表を待つほかなかった
8/11、予定時間の10時、
HPは更新されない
不安を抱えながらも行くつもりで北海道の最終準備を進め
のろのろと時間が過ぎていく
もし欠航になった場合この時間は無になってしまう
学生の頃合格発表を待った時間を思い出した。
そして10時を30分ほど過ぎたころ、
ついにHPが更新された
私の目に入ったのは
並ぶ 欠航 の赤い文字。
ああ、終わった
10連休の夏休みの予定が白紙になった
そう私が落胆していると
問い合せの電話を掛けだす彼
名古屋~苫小牧 欠航
名古屋~仙台 欠航
という表記が気になったようだ
回線が混雑しているかと思われたが
電話は案外すんなりつながった
「これって仙台~苫小牧間はどうなるんですか?」
すると電話の向こうからは意外そうな声
「あ、普通に出ますよ~」
急に体の緊張がとれ安堵が広がる
こんな緊張感を味わったのは入試の合否発表ぶりだった
こうして私たちは北海道直撃コース予想の台風とともに
帰りの欠航の不安を抱えつつも
無事に仙台に向けて出発したのだった。
午前2:30に。